トイレ掃除は素手で!？学校や職場の不思議すぎる奇習について考えた

今やスパルタ教育というものは少なくなってきました。

スパルタ教育というのは前時代的とも捉えられ、

そのようなものがあればパワハラとして炎上することも少なくありません。

しかし、少なくなったとはいえそのようなスパルタや、

パワハラ紛いなものが完全になくなったわけではありません。

その中でも度々聞くのが、素手でのトイレ掃除です。

学校や会社の研修でトイレ掃除を素手でやらせるというのは今でも時々聞きます。

これって実際大丈夫なでしょうか？

ここではトイレ掃除を素手でやる意味や、感染症の観点から解説をしていきたいと思います。

指導者の自己満足！？技術的なメリットなんてあるの？

今でも度々聞かれるのが、素手でのトイレ掃除ですね。

素手でのトイレ掃除というのは、

素手で雑巾やモップを使ってトイレ掃除をするのではありません。

文字通り、素手で直接トイレを磨き、尿石などもゴリゴリ爪で削って掃除をすることです。

もしかしたら、

学校や研修でそんな素手でのトイレ掃除をしたことがある人がいるかもしれませんね。

実際、この素手でのトイレ掃除は技術的なメリットはあるのでしょうか？

結論から言えば、全くありません。

トイレ掃除は洗剤やタワシ、モップを使った方が100倍早く綺麗になります。

このような素手でのトイレ掃除を行う場合、指導者の言い分としては、

「素手でトイレ掃除を行うことで自分を見つめ直し、向上するきっかけになる」

ということを言います。

これも指導者の自己満足に過ぎません。

自分を見つめ直すのにわざわざ素手でトイレ掃除をする必要なんてありません。

このようなスパルタ精神論は受けた人に悪影響を与えることも多いです。

ただ実際問題、こんな教育がまかり通っている現場もあるのが事実です。

感染対策的色々とマズイ…

そんな素手でのトイレ掃除ですが、気になるのは感染ですよね。

この素手でのトイレ掃除は感染対策的には大丈夫なのでしょうか？

結論から言えば、非常によくないです。

人間の排泄物には様々な菌やウイルスがついています。

ですから清潔に保つために水に流すわけですし、

トイレに行ったら手を洗うようにするわけですからね。

便器には400億個以上もの細菌がいるとされ、当然病原菌になるものもいます。

そんな便器を素手で触ったとしたら、手を洗ったとしてもどこかしらに菌は残ってしまいます。

また手洗いとは言っても、専用の薬剤を使わないかがり、

根本的に全ての菌を落とすことは難しいです。

一般人の感覚で手を洗ったとても、洗い残しはどうしても出てしまいます。

その状態で、ご飯を食べればノロウイルスやロタウイルスなどの感染症になる恐れがあります。

これは他人の排泄物ならもちろんですが、自分の排泄物でも発生します。

災害時などでもトイレは非常に大きな問題になります。

排泄物を流すことができないため、そこから感染症が広がることもあり注意が必要です。

歴史的にはトイレの排泄がうまくされないことで、

実際に感染症によって多くの人が亡くなったという事例もあります。

このように排泄物から感染症が広がることは周知の事実であり、

それを防ぐためにトイレではゴム手袋をして、道具を使うことが安全です。

教育だからと言って、感染症の危険を冒してまで素手で掃除をする必要は全くありません。

炎上という言葉に決して良いイメージはありませんが、

素手でトイレのような理不尽な教育は炎上はあって然るべきと言えるかもしれませんね。

まとめ「結局何一つ意味はない」

 

スパルタ教育が少なくなった今でも実際に素手でトイレ掃除を行わせることはあります。

これは「自分を見つめ直すため」などという最もらしい理由をつけられますが、

何一つ意味はありません。

それよりは道具を使ったほうが100倍安全で早く終わります。

そして、それ以上に素手でトイレ掃除を行うことで感染症のリスクを引き起こします。

理不尽な教育は悪影響しか与えないので、早く無くなってもらいたいですね。