テクノロジー企業「IBM」の半導体開発とその歴史とは
1911年の設立以降、様々な技術開発を行ってきました。
設立以降の流れを簡単にまとめると、下記のようになります。
・電子計算機やパンチカード機器の開発からスタート
・第二次世界大戦後にコンピュータ開発事業を開始
・1960年代にはコンピュータ事業で高シェアを獲得
・1990年代に入るとソフトウェア分野に注力開始
・2000年代以降はビジネスソリューション事業を展開
ハードウェア開発からスタートし、変遷を経て現在に至ります。
その過程で、様々な機器に必要となる半導体も手掛けていました!
半導体は、コンピュータに必要不可欠な材料の1つです。
そのためIBMでは、現在でも半導体の研究開発が行われています。
2021年5月には、2nmノードのチップの開発を報告しています!
この半導体に関する技術は、現時点では世界初とのことです。
このチップは、従来の7nmプロセッサより格段に性能が向上しています。
45%程度の性能向上や、電池寿命の改善につながると予想されています。
半導体に関するIBMの技術は、さらなる向上が期待されています!
IBMでは半導体製造事業は売却!しかし研究開発は継続
採算性の低下が原因で、2014年に製造部門を売却しました。
その売却先はGlobalFoundries(グローバルファウンドリーズ)です。
世界有数の半導体メーカーが、IBMの半導体製造を引き継ぎました!
ですが研究開発については、現在まで継続して行っています!
結果、2nmプロセスチップの開発という快挙を成し遂げました!
このチップによって、デバイスの高速化や高性能化が期待されます。
先進的な技術開発に投資するのが、IBMの特徴とも言えますね!
IBMは環境保護にも注力!重金属不要のバッテリーを開発
例えば、新型バッテリーの開発がその一例です!
従来のリチウムイオン電池では、製造に重金属を必要とします。
ニッケル・コバルトといった重金属が電池に使われています。
この重金属は、環境負荷や人体への影響が懸念されています。
世界的に、使用削減が検討されている物質です。
IBMでは、重金属フリーのバッテリー開発に成功しました!
このバッテリーですが、海水から原材料を生成しています。
環境負荷が少なく、低コストで製造できるのが特徴です!
また、性能面でも既存のリチウムイオン電池を上回るそうです。
実用化はまだですが、普及が期待されるバッテリーですね。
今後も成長が期待される企業ですね!!
まとめ「IBMの半導体開発の歴史や新規技術の開発など」
まとめると、以下のようになります。
・ハードウェアの技術開発からスタート
・半導体の製造部門は、2014年に他社に売却済み
・半導体の研究開発は継続し、新チップの開発に成功
・IBMでは重金属フリーの新型バッテリー開発も実施
時代に合わせて、IBMでは流動的に事業展開を行っています!
しかしながら、先進技術に対する投資は継続してきています。
IBMの技術開発は、これから先も目が離せませんね!!